ITパスポートは情報を活用する人材。これからの社会を担う人材をつくるまた相応の知識を証明する国家資格です。
情報といってもパソコンやエクセルの使い方のことではありません。
あくまでぼくの解釈ですが、
ここでいう情報とはいわゆるPCの知識のことではなく、社会において、与えられた課題や目標をパソコンやソフトウェアまたデータベースなどの「情報」を総合的に活用して、組織の一員として問題解決に取り組む能力のことを指します。
問題を自分たちで解決する力をみにつけてほしい。という狙いがあると思います。
ITパスポートとは
ITパスポートは経済産業省が認定する国家資格です。ただこちらの資格がないと従事できない仕事があるわけではありません。
あくまで一定の技能があるということが証明される資格です。
また年齢制限や必要な実務期間などは一切指定されていません。
だれでもいつでもうけることが可能な資格です。
受験優遇や就活にも活用
ITパスポートはの合格率は例年50%前後で推移しています。
また、社会人と学生の比率も6:4ほどで、学生も多数受けられていることが伺えます。
高校生も近年は受験者数が増加していっている模様。
参考url:ITパスポート統計資料
年齢ごとのデータを16歳~40歳までに絞ってグラフにするとこんな感じ
受験者のボリューム層は17~25歳くらいで、就活生もしくは新入社員の受験者が最も多い。
高2~高3の受験生に該当する17歳が三番目に受験者が多いあたり、高校生年代からの関心が高まってきていることがみてとれる。
また、ITパスポート公式HPでも大学、高校生向けのページが個別で設けられており、主催側も受験者層のターゲットとして10代の若者に目を向けられています。
それ以外にも、大学では国公立、私立問わず受験時に点数優遇や受験条件にITパスポートの有無を設定するなど、資格保持者に英検やTOEICと同程度もしくはそれ以上の待遇があるところもあります。
大学によっては単位認定相当として受験を奨励しているところも。
ITパスポートは計算問題もほとんどなく、ほぼ暗記問題で回答方法も四択式なので勉強時間も合計10時間~15時間。多くても20時間もあれば合格水準に達することができるでしょう。
合格率は安定しているので、その場で合格条件に達していれば、ほぼ合格が確定します。
受験難易度に対してコストの良い国家資格という印象です。
頻繁に受けられるITパスポート
試験はパソコンで行います。一見難しそうに聞こえますが、マウスでクリックして選択するだけなので、タイピングなどの技術は一切ひつようありません。
PCでの受験ですので回答終了直後に受験結果の点数が判明します。
また地域によっては毎週試験が実施されているところも多いので、合格点に達するまで、毎週受けるゴリ押しも可能なのがメリットです。
試験対策について
情報関連の資格なので、インターネット上に対策ツールが充実していることもメリットとしてあげられます。
情報通信関連の職業や学生の方は参考書不要だと思われます。ただ、それ以外の方は参考書を購入したほうが断然わかりやすいです。
各出版社から様々な参考書が出ていますが、私は「かやのき先生のITパスポート教室」をおすすめします。
イラストがいい感じのゆるさで、キャラクターが吹き出しで解説したりすることもないのでイライラする心配もありません。各単元の解説の後には必ず実際に出題された問題と解説がついてきますので、ユーザーフレンドリー性もすぐれています。
真剣に読みこまずとも、おおまかな知識を身につけることが可能です。
試験対策の流れ
私はまず、かやのき先生のITパスポート教室を一度最後まで読んで、基本的な知識をおおまかに学んだあとは
ITパスポートドットコムで繰り返し過去問に取り組み、どうしてもわからないことがあれば、かやのき先生の本を読み返す。というやり方をおすすめします。
ITパスポートドットコムは実際の試験環境とも近く、正答率を計算してくれたり、過去問のジャンルについても指定することができるのでおすすめです。
本を一通り読むのに4~8時間、試験までの残り期間はITパスポートドットコムを過去問をひたすら行うことで十分合格ラインに達することはできるでしょう。
ITパスポートについてのまとめ
ITパスポート試験は不合格でも頻繁に受けることができる貴重な国家資格です。
パソコンでクリックするだけなので、受験への敷居も低く英検や漢検などと違いお金が許す限り連続して受験することが可能です。
受験する学部、業界に限らず広い分野で取得が推奨される資格ですので、まだ社会人でない方はぜひ一度調べてみてくださいね。
補足
ITパスポートは情報通信関連の資格ですので、業界そのものの進歩がはやく、古い情報が陳腐化する速度が早いです。出題内容も日々新しい技術に適合したものへ変化していきますので
なるべく最新の参考書を購入することをおすすめします。購入する時は出版年度をよくみて、安くても2年前以上古い参考書は購入しないようにしましょう。