すでにニンテンドースイッチでレッツゴーピカチュウ、イーブイという、事実上のピカ版リメイク作品が発売されているようなご時勢に今更ピカ版のレビューなんていかがなものかと思いますが、VC版ポケットモンスターピカチュウバージョンを購入検討している方がいると仮定してお話します。
ポケットモンスターピカチュウバージョンとは
ポケットモンスターピカチュウバージョンは 1998年の9月12日に発売されたゲームボーイ向けソフトです。ポケモンゲームシリーズでは初代にカテゴライズされるポケモン赤緑のマイナーチェンジ版で初代では一番最後にでたゲームになります。また、ネット上では黄版またはピカ版と略されていることが多いです。
赤緑から二年後のアニメやグッズ、そして映画化などポケモンフィーバーが巻き起こっていた時代にリリースされました。
初代ポケモンピカチュウバージョンのメリット
ピカチュウが後ろについてくる
ピカ版はポケモンアニメの設定にある程度従っていますので、最初にもらえるポケモンはピカチュウです。またピカチュウはモンスターボールに入るのが嫌いで後ろをついてきます。
また進化するのを嫌がるので、ライチュウに進化させることはできません。
さいしょにもらえる3体が全部手に入る
通常さいしょのポケモンはフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの中から一体選ぶのですが、ピカ版では最初の一体はピカチュウに固定されています。このさいしょのポケモンはやせいのポケモンとしても出現しないので、本来なら捕獲不可能になっています。しかしアニメ版のシナリオを一部採用して追加されているイベントでこの三体はすべて貰うことができます。リセットや通信交換なしで三体すべて手に入るのは大きなメリットでしょう。
ドット絵がアニメや原画に近く親しみやすい
ポケモン赤緑青はまだアニメ化される前に発売されていることと、ドット絵を打つ人の癖が強く出ているため、現在のポケモンとは違った独特のモンスター感や恐ろしさが表現されています。今のポケモンに慣れ親しんだ人は初代をプレイするとびっくりするかもしれません。
しかしこのピカ版では続編の制作も進んでいたためか、ポケモン味のある可愛らしいドットに修正されています。そのため違和感なく遊ぶことができます。
バグや明らかなミスが修正されている
初代ポケモン赤緑といえばセレクトバグが有名ですね。その他にも表示場所のバグや進入不可の場所を押し切ったり、色々やりたい放題できたことがすべて修正されています。バグアイテムの出現させることもVC版ピカチュウでは単独でできません。しかしリリース時点で発覚していなかったfifth法の原理を使ったバグについてはピカ版においても行う事ができます。
その他進行上問題のあるバグは修正されています。
バッジ、バッヂなど細かなテキストのミスも修正されています。また話口調もマイルドになっているキャラクターが多いです。
初代ピカチュウバージョンのデメリット
ピカチュウがよわい
最初に貰うポケモン、ピカチュウ。
なんですけどピカチュウ自体強いポケモンじゃないのでどうしても火力不足は否めないです。
後述のゲームバランスも相まってピカチュウを主力で戦うのはとっても難しくなってます。（ピカチュウ版なのに…）この点レッツゴーピカチュウでは改善されていたみたいですが、、、
最初のジムは岩タイプなのでピカチュウとの相性が最悪でいきなり苦戦を強いられることになります。その後も辛い展開ばかりなのでついにボックスに入れられてしまう例も…
特に最初のジムとピカチュウの相性は最悪です。救済措置として「にどげり」を覚えるニドランが出現するので、にどげりでジムを突破した方も多いと思います。ただニドランのほうが技も使い勝手がよく、最初のジムをクリアした後に向かうダンジョン「おつきみやま」に向かう道中にニドリーノに進化するでしょう。また「おつきみやま」ではニドリーノを進化させるアイテム「つきのいし」を入手できることにより、2つ目のジムまでの間に最終進化であるニドキングに進化させることが可能になっています。そうなるとピカチュウとのちからの差は歴然でピカチュウ扱いにくいなとストレスを感じることになります。
これは序盤で既に主力は完全にニドランになりピカ版がニドランバージョンと揶揄される原因にもなってます。
ゲームバランスが悪い
上記記載の通り、序盤で厳しいピカ版ですが実は、後半もなかなか凶悪です。
ピカ版では特にトレーナーのレベルや技構成、手持ちなど細かい調整が行われています。
しかしこの調整が原因で中盤の難易度をとてつもなく引き上げてしまったのです。
上記のジムリーダーのレベル表データを参考にすると
5番目のセキチクジムのジムリーダーの時点で手持ちレベルが50Lvに到達し、5~8番目のジムリーダーは四天王とそう変わりないレベルまで引き上げられています。
道中のトレーナーのみ倒し、レベル上げの作業を行わない場合クリアするのは困難です。
中盤以降は必然的にカビゴンやニドキングなどが主力になっていき、ピカチュウはでんじはくらいしか有効打は存在しません。
バグがほぼ使えない
メリットでも紹介しましたが、初代ポケモンではセレクトバグから応用される非常に多種多様なバグが存在します。リメイク版が2回もリリースされている現在、通常プレイで楽しみたいのならば、リメイク版を購入したほうがいいのではないでしょうか？どちらともつかないピカ版を今更プレイする必要はあまり感じません。よほどの物好きでしょう。
図鑑完成には2つ以上のバージョンが必要
ポケットモンスターは他バージョンとの交換することで初めて図鑑が完成させることができます。
しかし青バージョンとこのピカチュウバージョンでは後発のバージョンということもあり、出現ポケモンを無理やり変更してリリースしているので、合計3種類のソフトがないと図鑑が完成させられないデメリットが生まれてしまいました。バグ利用で単独完成も可能ですが、方法が限られてしまうピカ版ではそれも厳しいです。
ピカチュウバージョン比較まとめ
細かい違いについて列挙していくつもりだったのですが、確認中にGB版のデータが消えてしまいました。電池はまだ生きてはいたんですが、GB自体も接触が悪いからなぁ…しょうがないか…
当サイトは物理的な要因でデータが消えないVC版、または快適にプレイできるレッツゴーピカチュウをおすすめします。
